爪の分析は、何十年もの間法医学の分野で行われてた毛髪分析に比べて歴史は新しい分析方法ですが、毛髪と爪の組成は同じもので、時間的経過を伴う体内の重要な情報源であると言えます。

通常、血液や尿を用いてもミネラルや毒素の分析検査は可能ですが、これらの体液では時間的経過を把握することが困難なため、過去から現在までの体内状況を分析することには向いていない材料といえます。

加えて、爪は血液検査のように針を刺して採取するものではないことから、痛みを伴わない最適な材料といえます。爪分析検査は、体内組織内に存在する元素濃度に関する情報を提供してくれます。

爪に含まれる元素を分析することで、栄養物、または、有毒な金属がどれくらいの時間体内に存在していたのかがわかります。また、体内に存在する水銀や鉛などの毒素が、慢性的なものか、そうでないものかをも把握することができます。さらに、この分析によって、体内組織における栄養素としてのミネラルや微量ミネラルの過不足についても把握することができます。

 
 
 爪の分析検査でわかることは?

爪分析検査は、ミネラル、及び、微量ミネラルの体内濃度を把握するために優れた分析方法です。
爪の構造は不変であるために、体内におけるミネラル、及び、微量ミネラルの濃度もまた時間の経過に関係なく不変です。

また、血液を材料として血液中を流れているミネラル、及び、微量ミネラルの濃度を分析するのに比べ、過去の時間的経過による蓄積を把握できるために、ミネラルの吸収および代謝のバランスを推測することによって、ミネラルが大きく関わる酵素の産生、代謝、細胞の活性などを的確に知ることができます。


 
 なぜつめなのか?

  1. 爪の伸長にともない体内の情報を安定して記録できます。
  2. 毎月2mmほど伸びて採取しやすいのが便利です。
  3. 同じ場所から採取できるので継続的な比較が可能です。